ごあいさつ


この度は安洞院の公式ウェブサイトへのご訪問、まことにありがとうございます。安洞院は安土桃山時代の1595年(慶応元年)、福島市小田の本寺陽林寺第6世住職・玉峯芳積(ぎょくほうほうしゃく)大和尚を開山に迎え開かれた曹洞宗寺院です。開山から425年、時代の流れの中で幾多の苦境に置かれた時期もありましたが、歴代住職が地域の檀信徒と力を合わせて今日まで法灯を守ってまいりました。
 
寺の名前に冠される山号は「香澤山」(こうたくさん)と申しますが、その名のとおり寺を囲む里山から注ぐ清流には夏の蛍が舞い、春には沢のほとりに春の花が咲き乱れ、まさに「香りの沢」に相応しい景観です。風光明媚な四季折々の美しさの中、日常の喧騒から離れ、代々受け継がれてきた禅の教えが山内に息づいています。
 
平成27年の住職就任にあたり、境内建物の完全バリアフリー化を進めるとともに、宿泊設備の増設、車いす用のトイレの整備、オムツ交換台の設置など、子どもや年配の方が過ごしやすい環境作りに務めてまいりました。また、寺院は老若男女みんなの場所という認識のもと、建物内全山無線LANを導入し、次世代を担う子どもたちへの法要参加を勧め、学生の研修をはじめ若い世代が仏教を通して心身を見つめ直すイベントにも力を注いでおります。
 
平成17年~20年に研修生として在籍した曹洞宗総合研究センターでは、これからの多様化していく社会や家族の在り方に対応すべく、墓地問題や葬祭問題を中心とした研究を深め、個々の問題に柔軟に対応できる知識の習得に努めてまいりました。より専門的な領域からの判断が必要な場合は、顧問の弁護士や税理士、司法書士などの士業・専門分野からのアドバイスや紹介も行います。
 
これからも次世代に対応できる「寺院力」向上を目指し、地域やお参りのみなさまに還元してゆけるよう精進してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 
安洞院17世
住職 横山俊顕(よこやま しゅんけん)
 
 
【略歴】
1979年 7月19日生まれ
1998年 福島県立福島高等学校卒業
2002年 駒澤大学仏教学部禅学科卒業
2002年 曹洞宗大本山總持寺にて修行
2003年 安洞院副住職
2010年 曹洞宗総合研究センター教化研修部門修了
(委託研究員を経て2022年4月より非常勤講師)
2015年 安洞院17世住職就任
宗務所布教師など(俗世間の役職等は割愛します)
 
【得意とする分野】
宗教と芸能、墓地や葬祭問題、葬祭文化に関する民俗学
 
【趣味】
フルマラソン、自転車競技、トレイルランニング、アウトドア全般、伝統芸能、写真、読書
 
【近況とコメント】
(2022.4.1)
新型コロナウイルスが世に現れてから2年が経過し、私たちの生活は一変しました。ロシア・ウクライナを取り巻く国際情勢をはじめ、多発する災害、政治・経済・金融など世の中は加速度的に変化の渦中にあると感じています。もはや安易な予測などは通用せず、常に迅速に最適解を求めるための柔軟性や行動力が問われています。
 
この2年を振り返ると、仕事でもプライベートでもリモートの活用が格段に増えました。当院でもzoomやビデオ通話による見学会の実施や、本堂からの法要の中継などの機会は年々増えています。檀信徒からの相談窓口は従来の電話やメールの他、法人で開設したLINEアカウントでのやり取りも増加しており、現在は全檀信徒の3割の方々とのコミュニケーションにLINEが使われるようになりました。
 
働き方、夫婦別姓、LGBTなどと同様に、葬儀や墓の在り方についても多様な考え方が増えていくのは、今日のように成熟した社会では当然の事です。昨年は一年間で200件超の終活相談をお受けしましたが、従来の伝統の大切さを次世代に伝えながら、個々に応じた供養や墓地の在り方を一緒に考えていく重要性を日々痛感しています。
 
この春より、私も研修生として所属していた曹洞宗総合研究センター教化研修部門において、研修生のための講義「寺院活動論」を担当することになりました。非才の身ですが、講義を通じて次世代の感覚を学ばせていただきながら、寺院の在り方の向上や宗門の未来のために尽力させていただく所存です。
 
仏事やご供養の事、今後の家族の在り方やお墓の問題など、少しでも不安なことがあれば、リモートやLINEも含め、いつでもどこからでも、私たちにご相談ください。
一緒にベストな方法を考えていきましょう。
 
<2022年春>
 
 
(画像・2022年の桜、ドローン撮影の福島盆地と境内・YouTube配信の大般若祈祷) 

 
(2020.8.18)
新型コロナウイルスが世界的な感染となって拡大していく中、葬儀や法要の現場でも様々な問題が浮上しました。安洞院では医師などの専門家の意見も踏まえ、葬儀社や施主の皆様との相談を通して個別のご要望に応じた葬儀の施行につとめてきました。
 
葬儀は大切な人生の最後のセレモニーです。形ある姿とのお別れはもちろんのこと、地域社会やビジネスにとっても大きな役割があります。安心安全を守りながら、どこまで実現が可能か。常に変わりゆく状況を把握しながら、withコロナ時代の葬儀や法要のあり方を模索しています。当院の取組は独自のモデルとして評価され、業界紙などでも多数紹介されました。
 
寺院では感染防止策を徹底して檀信徒の皆様を迎えています。消毒、換気を行い、Wi-Fi設備が整った本堂からはライブ配信も可能です。スタンド、充電機器なども設置しておりますので、遠方の方にも大切な時間をお届けいただければ幸いです。遠方からの代行供養、屋外での法要、お膳のテイクアウトなどもご相談に応じます。
 
一生に一度の大切なご法要。
一緒に出来ることを考えてまいります。
まずはご相談ください。
 (写真はコロナ対策のお盆、屋外法要対策、オンライン中継)
 
 
 

 
(2019.11.20)
特に近年は東南アジアの仏教国(タイ・カンボジア)での研修、バルセロナ、ニューヨーク等欧米諸国での日本文化や禅のワークショップ開催などの経験を生かし、寺院を舞台とした外国人向けのプログラム開発や社員研修・各種団体の研修会などを積極的に受け入れております。仏教文化を総合的・体系的に学ぶことを通じて、次世代への人材育成・布教教化・国際理解を深める活動に力を入れております。
 
檀信徒の皆さまと一緒に現地に赴く研修旅行も毎年開催し、2018年はカンボジアの仏教学校での交流プログラム、2019年にはタイ・チェンマイの孤児院やバンコクのスラム街を支援するツアーを開催いたしました。仏教を通じて心安らかに、社会貢献活動を通じて老若男女誰もが学ぶことができる寺院づくりを進めております。
 
(写真:タイチェンマイでの研修旅行)
 
 
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