
2009年7月~8月 盛夏
安洞院のおよそ2倍の歴史がある文知摺観音。松尾芭蕉をはじめ、正岡子規、沢庵和尚など多くの文人墨客が立ち寄った場所としても知られていますが、何と言ってもすべての原点は約1000年前に訪れたといわれる嵯峨天皇の皇子、源融(みなもとのとおる)にあるといわれています。
百人一首の歌
みちのくのしのぶもちずり誰ゆえに乱れそめにし我ならなくに
の歌は、融と地元の長者の娘・虎女(とらじょ)の悲恋の物語がもとになったといわれています。
緑に囲まれているせいか、境内はひんやりと涼しい空気に包まれています。木陰で歴史に思いを馳せながら、文学にひたるひとときも良いもの。残暑をしのぐ場所としてご参拝の方も多く見られました。
秋の紅葉までにこちらのウェブサイトもオープン予定です。
(2009/8/20)副住職
8月17日は文知摺観音(もちずりかんのん)の祭礼。観音様の縁日にちなんでお寺の役員の皆さまと一緒にご焼香し、お経をおあげします。前日にあたる今日は準備のため旗を立てに行ってまいりました。
除夜の鐘をつく鐘楼堂からは、田園地帯が夕陽に照らされていました。風には涼しさも混じり、やってくる秋の気配を感じます。そのような中、木陰に一株だけ、最後のアジサイの花が咲いていました。照りつける日差しを避け、最後まで残っていた季節はずれのプレゼントについ微笑んでしまいます。
山の頂を覆う春の残雪、5月に遅れて花開くヤマザクラ、そして今回のアジサイ。ちょっとした自然の1コマで幸せになれるなんて、やっぱり残り物には福があるのですね。
(2009/8/16)副住職
お盆も3日目となり、お寺のお墓にもたくさんの花が飾られています。まるで花畑のような光景にしばし足を止めてしまいますが、忙しさを思い出し駆け足で歩く毎日。12月よりも8月の方が「師走」という響きが相応しいように思えてきます。
お盆の期間は夜になると、どこからともなく盆踊りの調べがお寺まで響いてきます。明るくもどこかマイナーコードが混じるメロディ。今では夏の風物詩となっていますが、本来はお盆に帰ってくる先祖への供養であったことをしみじみ思い出します。
今日15日は、お寺のすぐ近く、文知摺(もちずり)地区の盆踊りでした。やぐらの上で男たちが汗を流して太鼓や笛を鳴らす下では、地域の人々に混じって帰省をしている人々の姿。先祖を迎えるだけでなく、久しぶりに故郷の空気を懐かしむ人々を迎え、夜は更けていきました。
(2009/8/15)副住職
お盆の迎え火を焚いた翌日にあたる8月14日(金)。安洞院では一般申し込みの合同供養が営まれ、7時、9時、11時の3回に計600名弱の方がお参りに来られました。大変混雑している中ご焼香を賜り、感謝申し上げます。昨日の蒸し暑い気候とは異なり、清々しい一日の中でのご法要。暑さ寒さも彼岸までといいますが、風の中にどことなく秋の気配を感じました。本当に大勢の皆さま、お参り有難うございました。
故人たちが帰ってくるのを知ってか知らずか、今日は壮大な朝焼けと夕焼けが福島の盆地を包んでくれました。5時ごろ本堂の奥から昇る太陽、そして福島の峰々に沈む夕陽を観ていると、自然の偉大さに圧倒されると同時に、この世を先に去っていった方々の顔が浮かんで参りました。
気が遠くなるぐらい遥か昔の時代から、燃え続ける太陽は私たちに何を見てきたのでしょうか?恐竜が大地を駆けていた時代から、地球は私たちに何を見てきたのでしょうか?そして故人たちはどんな思いでこの同じ太陽を眺めていたのでしょうか?東から昇る太陽が分刻みに福島の街に朝陽を届けている中、様々な考えが浮かんでは消えてゆきます。
天地自然の営みを目の当たりにし、故人たち、そして今を生きている自分自身の命について深く考えさせられました。お盆を迎え、故人たちと、そして生きている人たちと、どのようなお時間をお過ごしでしょうか?
(2009/8/14)副住職
お盆も初日を迎え、本日13日は毎年新盆の合同供養が営まれる日。2回に分けて修められる法要で合計66組、400名近い参拝者の方が本堂を埋め尽くし、心をひとつにご焼香をいただきました。暑い中のお参りに感謝申し上げる次第です。
安洞院が提案する今年のお盆のテーマは、トップページのバナーにもあるように、「つながりたい人がいる。つながれる場所がある。」ということ。古来から日本人が日常的に営んできた死者とのつながり。それをもう一度再構築していく作業が現代に求められているように思います。
科学がどれだけ発達しても証明できないものかもしれませんが、人間にとって大切な「友情や愛情、信頼」というものはいずれも何をもってしても証明できないもの。証明できないから信じないのではなく、信じることは証明するものとは別の次元の問題です。そのテーマをもとに、住職からの法話がございました。生者と死者の心のつながりの中でこそ、本当に豊かな生活が得られるものと信じます。
明日も7時、9時、11時と合同供養が続きます。お参りいただいた皆さまの心をひとつに、ご縁の深いお寺様がたのお力をお借りして法要をおつとめして参ります。明日も250組以上の方が参拝され、大変混雑すると思われますが、1人でも多くの方のお参りをお待ちしております。
特に今日は小さなお子様がたのお参りが目立ちました。お香の香りを胸いっぱいに吸って頂いて、お寺で過ごした思い出を刻んでいただけると嬉しいです。
(2009/8/13)副住職
今年もお盆の準備が進んでおります。
本堂の南の大戸には施食棚(せじきだな)が祀られ、五色の旗が風に揺れています。今年のお盆の合同供養では、小さなお子様のお土産(お菓子)もご用意。大人も子どもも一緒に故人を偲ぶひとときを過ごせればと思います。しのぶ会館の前には新しい砂利が敷かれ、お参りのお客様を迎える準備も同時に進んでいるところであります。
8月のワンコイン修行、写経会には約20名の方々が参加されました。写経は上手さを競うものではなく、祈りや願いを込めて仏の教えをなぞる修行。それぞれがご供養や家族の幸せを願って修行の時間を共にいたしました。
東北地方では「今年は梅雨明けをしない」という内容が発表されましたが、空模様も雨や曇りが多く、米や果樹の仕上がりも気になるところ。青空が待ち遠しい限りです。
(2009/8/11)副住職
お盆も目前、お寺にも他県ナンバーの車が目立ち始め、お墓参りに来られる方も増えてまいりました。
今年も故人たちを迎える季節に呼応するように、お寺の池には蓮の花がひとつ、またひとつと花を開いております。7月の季節に比べると葉も高く茂り、緑の水面を飾る花もだいぶ増えてまいりました。蓮の花は古くから仏教のシンボルとして愛でられてきた花。泥の中からしかその花を開かない姿が、荒廃した世の中に輝く仏たちの姿と重ねられてきました。
まだ咲かないつぼみも多く、これからお盆の季節までは見ごろが続く模様です。
墓参で汗を流した後には、蓮を眺めながら一息ついてみてはいかがですか。
(2009/8/9)副住職
お寺のふもと、岡山地区の田んぼが青々と色づいています。
あぜ道を行きかう子供たちの姿を見ると、20年前、同じように歩いていた自分の記憶と重なってしまいます。あぜ道の水路でザリガニを採り、ヘビを見つけて驚き、田んぼに落ちて泥まみれになった日々など。故郷は場所ではなく、記憶の中にあるものかもしれません。
さて、お寺の景色には気の早い蓮の花が咲き始めました。見ごろは8月上旬ごろですが、お盆の季節まではお楽しみいただけます。蓮の池の周りには緑も深くなった里山と柳の木。深い緑の中に時おり白く光るのはヤマユリの花。
どうぞ皆さまでお参りください。
(2009/7/19)副住職
今月は関東地方のお盆や棚経もあり、更新がストップしておりました。私副住職が住んでいる東京都台東区でも、上野や浅草の路地でお盆の迎え火、送り火を焚く姿が見られました。関東は梅雨明けが宣言され、煙が立ちのぼる空は透き通るような深い青の色、故人たちの旅路に思いを馳せたばかりです。
久しぶりに福島に帰って参りましたが、まだまだこちらは梅雨模様。
今日は雨が散らつき、じっとりとした一日でしたが、ワンコイン修行には大勢の方々が参加をされました。14時からの坐禅には42名の方、16時からの写経には38名の方が参加。それぞれが自分自身と向き合う中で、それぞれの体験や感想を持ち帰られたようです。次回は8月下旬開催予定。
当日の様子、参加者の感想などはまた改めてご紹介いたします。
(2009/7/18)副住職












































お寺のいま 最新版
2009年9月~11月